ほんきのよりみち

ほんきのようでほんきでない

ボストンで考えたクリスマスのはなし

昨年のクリスマスはボストンにいた。

 

ボストンは初めてであった。私の中ではアメリカのクリスマスとは「ホーム・アローン」であり、「ラブ・アクチュアリー」であり、とにかく街全体がデコレーションされ明るくテンションマックスなイメージであった。だがそんな浅はかなイメージを抱いていた私を鼻でせせら笑うように、ボストンは非常に落ち着いた大人の街であった。

空港に着いたのは日が暮れた後。空港から市内に向かう道中、ほんの少し明るさの残る空を背景に秩序正しく並んだ建物と、その窓から漏れ出る生活の光を眺めていた。この街ではネオンをほぼ見かけず、街灯の数も少なかった。夜になると街全体が非常に暗いのである。ただその分、窓からの光がより一層美しく、暖かく感じられる。

ボストンは世界トップレベルの大学や研究機関を擁する学術都市であり、ボストン茶会事件といったアメリ独立運動関連の舞台としても有名な歴史の深い街でもある。だからなのか、整然としたこの街を歩くたびにボストンの知性と威厳を感じ、ひとり感動したものである。寒かったが、その寒さも背中をぴんと伸ばしてくれるのだ。

 

出張での訪問だったのであまり時間はなかったが、ボストン美術館にはなんとか行けた。

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展示物はもちろんどれもすばらしかったが、それらを評する知識も文才もないのでやめておく。個人的にいいなと思ったのは、このクリスマスツリーである。

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世界各国の国旗が巻き付けてあった。かわいいなと思いながら、同時に世界中の人々がどうか幸せなクリスマスを過ごせていますようにと(もちろん、クリスマスの習慣がない人々も素晴らしい日常をすごしていますようにと)願わずにいられなかった。

本来クリスマスは、イエス・キリストの誕生を祝う日であり、家族で共に過ごす日であるのだっけ。もちろん、恋人や友人同士集まって騒ぐのも、淡々と仕事をして過ごすのも、個人の自由ではあるが、どんな過ごし方をしていても、クリスマスにはいつもよりも他者に優しく平和的でいたいと私は思う。

今年も色んなことがあった。日本でも世界でも、良いこともあれば理不尽で悲しいこともあった。2020年も色んなことがあるだろうが、ボストン美術館に飾られていたあのクリスマスツリーのように、世界の国々が仲良く並ぶような、平和な世界であってほしい。

 

 

 

 

 

 ちなみに、ボストン美術館の館内注意書き。最高におしゃれだ。ダンスしてもOK!

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今週のお題「クリスマス」